Treatment
変形性関節治療
科学的根拠に基づく再生医療アプローチ
PRP治療(多血小板血漿)
こんなお悩みをお持ちの方へ
-
膝、肩、股関節などの
関節痛がある -
腱・靭帯の
損傷がある -
慢性的な
運動器障害がある -
慢性的な神経痛や
炎症がある
治療の概要
患者様ご自身の脂肪組織から幹細胞を取り出し、損傷した関節の修復や痛みの軽減を図る先進治療です。特に変形性関節症や慢性疼痛の改善に期待されています。
メカニズム
-
成長因子の豊富な供給
血小板に含まれる様々な成長因子が組織修復を促進します。
-
細胞増殖の活性化
細胞の分裂・増殖を促し、組織の再生を加速させます。
-
血管新生の促進
新しい血管の形成を促し、組織への栄養供給を改善します。
PRP関節症治療の臨床研究結果
当クリニックで提供するPRP治療の有効性については、国内外の複数の臨床研究で検証されています。以下では、代表的な研究結果をご紹介します。
変形性膝関節症に対するPRP治療の研究
臨床研究1 (2020年、国際関節症学会誌掲載)
イタリアの研究グループが実施した比較研究では、中等度の変形性膝関節症患者さん192名を対象に、PRP注射とヒアルロン酸注射の効果を比較しました。
研究の概要
- PRP治療を受けた患者さんは、治療3ヶ月後に痛みが約65%軽減
- 効果は12ヶ月後も持続し、日常生活機能も60%以上改善
- 特に55歳未満の患者さんで高い効果が確認された
- 副作用は一時的な注射部位の軽い痛みのみ
複数の臨床研究を分析した総合調査
臨床研究2 (2021年、臨床医学ジャーナル掲載)
10件の質の高い臨床研究(合計1,069名の患者さんのデータ)を分析した調査では、PRP治療の有効性について以下の結果が報告されています。
研究の概要
- PRP治療は、他の注射治療と比較して、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の全ての時点で優れた痛み軽減効果
- 日常生活動作や歩行などの機能改善においても、長期的に良好な結果
- 軽度から中等度の関節症の患者さんで特に高い効果
- 3回の連続注射が最も効果的なプロトコル
治療の流れ
- 1
初診・カウンセリング
当院の専門医およびカウンセラーが、丁寧にカウンセリングを行います。問診票にご記入いただいた後、現在の痛みや症状に応じた最適な治療法をご提案いたします。
- 2
血液の採取
約20mlの血液を採取します。
- 3
PRPの調製
専用の設備で血液からPRPを分離・精製します。
- 4
PRPの投与
精製したPRPを患部に注入します。
- 5
経過観察
治療効果を確認するため、定期的な診察を行います。
治療の特長
Point
1
1
低侵襲
すべての治療が日帰りで可能なため、体への負担が抑えられます。
Point
2
2
自己由来の治療
自分自身の細胞や成分を使用するため、拒絶反応やアレルギーのリスクが最小限に。
Point
3
3
持続的効果
一般的な治療法と比較して、効果が長く持続する傾向があります。
Point
4
4
根本的アプローチ
痛みを抑えるだけでなく、組織修復や再生を促進します。
こんな症状でお悩みの方へ
- 膝の変形性関節症による痛みやこわばりがある方
- 保存的治療(投薬、リハビリなど)で十分な効果が得られない方
- 手術を避けたい、または手術適応とならない方
- 日常生活での膝関節の痛みや機能低下でお悩みの方
- 原因不明の持続する膝や関節周辺の痛みに悩まされている方
- 神経痛など従来の治療法で改善が見られにくい慢性的な痛みがある方
期待される効果
- 痛み・炎症の軽減
- 可動域や生活機能の改善
- QOL(生活の質)の向上
- 関節変性や痛み再発の予防